おしゃぶりはどうなの?

赤ちゃんには「吸啜反射」という機能が備わっています。

「吸啜反射」とは赤ちゃんが口に触れたものを吸うことで、母乳を飲むために必要な本能だと考えられています。

赤ちゃんがおしゃぶりを吸うのも、この吸啜反射が作用しているからといえます。

口を使うと脳が活性します。

赤ちゃんは、舐めまわすことによって物事の認識をして、そして、口を動かすことにより、脳も急速に発達していきます。

そもそも、脳という器官そのものが口を使うことが引き金になって発達してきました

生物の原点、食事は入り口(口)から入り、出口から出てきます。

口の回りの神経が「これから食べ物が行くよ!」と腸に合図を送り、消化運動を起こします。

さらに、眠気覚ましガムも、眠気を覚ます時に噛みますが、それもガムを噛み、口を動かすと脳の中の血液循環がよくなり、脳細胞を活性化させる(眠気が覚める)からです。

「口を動かす」という行為は、日常的な行為のためにあまり意識されていませんが、脳とは密接なつながりがあります。

そのため、おしゃぶりを使って口から脳への刺激もお子さまにとって必要なものと言えます。おしゃぶりは本当にダメなの?

おしゃぶりはダメだよ!」などの声を聞かれたことがあるかもしれません。

ですが、実はおしゃぶりは赤ちゃんにとってすごく重要なアイテムなのです

今のおしゃぶりは柔らかいゴム製ですから、いくらしゃぶっても歯は圧力を受けません。

しかも、おしゃぶりは口の中心でくわえないとすわりが悪いように作られています。

そのため、左右どちらかの側だけに力が偏らず、常に口の中心でおしゃぶりを吸うため、顎の筋肉も左右均等に動き、歯並びは良くなり顔の形も整っていくというわけですね。

すでに左右のバランスが崩れてしまった歯並びを元に戻すためにも、おしゃぶりは大変有効なのです。

昔のおしゃぶりしか知らない祖父母世代はおしゃぶりは、ダメとおしゃられる方も多いのですが、昔のおしゃぶりは口の中で左右に動くため、歯並びが悪くなり、歯の左右のバランスが崩れると、それに伴って口の動かし方も左右アンバランスになっていき、(利き顎)ばかりを使うようになるので、やがて顎の筋肉も左右対称でなくなり、顔全体が左右均等でなくなってしまうこともあるのです。

良い時期・良い時間

生後3ヵ月頃までの期間は吸啜反射が活発です。

自分の指をなめたり、吸ったりすることが多くなります。

始めるのに良い時期…生後1ヵ月

卒業するのに良い時期…ハイハイを始める頃が理想的

※遅くても、歯並びの観点からだと修正可能な2歳まで。

心の成長の観点からだと、イヤイヤ期の始まる前の1歳半まで。

時間は1日3時間程度で。

おしゃぶりをくわえたまま眠ってしまった場合は口からはずしてあげるように心がけましょう。

はじめて使う時

「おしゃぶりが入らない。」

というお母さんが多いですが、それは赤ちゃんが、起きている時におしゃぶりを入れるからです

おしゃぶりは必ず眠っている時に行ってください

お子さまが眠っている時、口をクチュクチュと動かしたらおしゃぶりの先を口元に持っていき、チョンチョンと触れさせます。

そうすると、反射的に赤ちゃんはおしゃぶりをくわえ吸い始めますので、しばらく様子をみてみましょう。

吸う力の弱い赤ちゃんや、おしゃぶりが大きかったり、重たかったりするとすぐに落ちてしまうのでサポートしてあげてください。

ただ、おしゃぶりが苦手な赤ちゃんもいます。

ペッと吐き出してしまった時は無理せず、少し日にちを空けて試してみましょう。

おしゃぶりのメリット

  • 赤ちゃんの心を安定させる

赤ちゃんは言葉を出すことが出来ないので本能的な行為を通して、安心をし精神を発達させます。

吸うことでリラックス効果のあるホルモンの分泌を促すとも言われています。

 

  • おしゃぶりで鼻呼吸ができるようになる

おしゃぶり吸ってるということは自然と鼻で呼吸をすることになります。

赤ちゃんはおっぱいを吸うことで鼻呼吸が身に付きますが、おしゃぶりで習慣化させます。

  • お母さまの負担を軽減

おしゃぶりをすることにより寝つきが良くなります。

赤ちゃんの機嫌がよくなるオモチャ、ぐずった時のおっぱい、体力が続く限りの抱っこ、ママの顔芸などと同じく泣いた時のアイテムのひとつになります。

 

  • 寝かしつけが楽になる

眠いのになかなか眠れずぐずって泣き続けることがよくあります。

おっぱいを吸っているような感覚が赤ちゃんを安心させるようです。

 

  • 乳児突然死症候群のリスク軽減

乳児突然死症候群とは赤ちゃんが事故や窒息が原因ではなく眠っている間に突然死してしまう病気です。

日本での発症頻度は6000~7000人に1人と推定され、生後2か月から6ヵ月に多いとされています。

アメリカの小児科学会の研究でメカニズムは不明ですが、おしゃぶりを使うことによって病気のリスクが30%ほど少なくなると言われています。

鼻呼吸の重要性

口呼吸と鼻呼吸

口とは…食べ物を細かく砕いて、消化酵素を含む唾液と混ぜ合わせて消化しやすい状態にし、胃腸に負担をかけないようにする。

鼻とは…においを感じる感覚器。

空気中の異物を取り除く、冷たい空気を温める、適度に過失するなど空気清浄機のような機能をもつ。

口と鼻とはそもそも機能が全く違います。

空気を取り込むための機能は口か?鼻か?と考えた時、迷う必要もないくらいに鼻と言えると思います。

その鼻呼吸を赤ちゃんの頃から癖つけてあげるだけで、余計なウィルスや菌からも守ってあげられます。

しかし、赤ちゃんに「鼻で呼吸をしなさい!」と言ったところで出来ないでしょう。

ですので、おしゃぶりを使って鼻呼吸の癖をつけてあげてください。

口呼吸から鼻呼吸へ

息苦しく感じる場合がありますが、それでも意識して口を閉じ、鼻呼吸をするようにしましょう。

小さい月齢のお子さまの場合、日中ポカンと口が開いているのを見かけたら、そっと閉じてあげましょう。

 

ウィルスを取り込みやすい

鼻呼吸は鼻の中の毛や粘膜によって、空気が適度に調整され浄化される働きがあります。

口呼吸にはこうした働きがないため、乾燥した冷たい空気や空気中の埃や最近ウィルスなどがそのまま喉や肺に入り、風邪をひきやすくなってしまいます。

 

口の中の環境が悪くなる

口の中が乾燥してしまうためよだれが少なくなり、塗師場や歯周病になりやすくなってしまう。

虫歯や歯周病は口臭にもつながります。

 

顔がたるむ

口呼吸の人は常に口がポカンと開いているのが特徴です。

それによって、表情筋が動かす口輪筋、口角や上唇を引き上げる大口頬筋・小口頬筋、口角を横に引っ張る笑筋などが衰え、フェイスラインがたるんだり、ほうれい線が出てきたり、二重あごになってしまいます。

常に口を閉じておくだけでも顔の筋肉のトレーニングになります。

いびきの原因

眠ると舌が喉のほうに落ち、気道をふさいでしまうことがあります。

そうすると呼吸がしづらくなるため、睡眠の質が悪くなり、寝ても疲れが取れなかったり、睡眠時無呼吸症候群になる可能性があります。

 

体にいろいろな害の可能性

口呼吸は鼻のフィルターを通すことなくアレルゲンとなるものが直接口から喉・気管に落ちてしまうため、アレルギー体質になりやすいと言われています。

指しゃぶり

基本的には問題ありません。

ですが、親がやめさせたい時期にきても、指は体の一部のためにやめさせることが難しいです。

やめさせられないまま、指しゃぶりを続けてしまうと指には固い骨があるため歯が圧力を受けて歯並びにも影響が出てきますし、指や爪についた雑菌が体内に入ってきます。

それらを避けるためおしゃぶりを代用させることで指しゃぶりを忘れさせてあげることができます。

あと、指しゃぶりをし過ぎると指も変形してきます。

依存症

入眠の際は使用してあげて大丈夫ですが、眠りに入った後はそっとおしゃぶりをはずしてあげてください。

ずっとしている習慣がついてしまい、おしゃぶりがない場合に寝入ってもすぐ起きてしまうことになります。

ぬいぐるみやおもちゃなど興味をひくアイテムも与え、おしゃぶりだけに固執しないように工夫が必要です。

おしゃぶりをやめる頃にお子さまに読んであげていただきたい。

天才児laboからのおすすめ絵本

おしゃぶりがおまもり(講談社)

「おしゃぶりがお...」の画像検索結果

ゆびたこ(ポプラ社)

「ゆびたこ(ポプ...」の画像検索結果

おしゃぶりだいすきニーナちゃん(佼成出版社)

「おしゃぶりだい...」の画像検索結果

 

天才児laboからのメッセージ

おしゃぶりはお勧めします。

まず、口呼吸は病気のもとになります。

口蓋垂(喉沈降)を口呼吸によって、乾燥させることがよくないのです。

ただ、私たちの経験上、母乳で育つ赤ちゃんは、鼻呼吸が出来ている場合が多いですが、哺乳瓶で育つ赤ちゃんは、口呼吸の場合が多いようです。

赤ちゃんはどんどん言葉を覚えていくにしたがって気管が口と繋がっていきます。

そのため、言葉が話せるようになると、口から息を吸う呼吸法を覚えていってしまうのです。

この呼吸の習慣が身についてしまうと引き起こされるさまざまな病気(小児喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎など)、「万病のもと」となるので、ぜひ赤ちゃんのうちから鼻呼吸の習慣をつけるために、口の発達を促し、歯並びを整える効用があるおしゃぶりをお勧めします。