こどものびょうき

赤ちゃんが、わけもわからずぐずっていたり、泣き止まなかったり、熱が出たりすると、お母さんは心配になってしまいますよね。

「何か大きな病気かもしれない!」と慌てて病院へ連れて行きます。

しかし、長い間待たされたわりに、ほんの数分で診察が終わり、大事にならなくてよかったものの、少し拍子抜けしてしまうこともあるのではないでしょうか。

特に年末年始はお休みの病院も多く、救急診療している病院へ行くのも大変です。

一度、落ち着いて子どもの様子をみることから始め、状況に応じた対応をしましょう!

【子どもの症状を見るポイント】

●表情
顔色が悪い
ぼんやりしている
目の動きに元気がない

●目
目やにがある
目が赤い
まぶたがはれぼったい
光をまぶしがる
涙目である

●鼻
鼻水・鼻づまりがある
くしゃみがある
息づかいが荒い

●耳
耳だれがある
耳を痛がる
耳をさわる

●口
唇の色が悪い
唇、口の中を痛がる
舌が赤い

●のど
のどを痛がる
のどが赤くなっている
声がかれている
咳がでる

●胸
呼吸が苦しそう
咳、喘息(ゼイゼイ、ヒューヒュー)がある
咳で吐く

●お腹
張っていて触ると痛がる
足の付け根が腫れている

●皮膚
皮膚が赤く腫れている
ポツポツと湿疹ある。
カサカサがある。
水泡・化膿、出血がある
虫刺されで赤く腫れている
打撲のあざがある
傷がある

●食欲
普段より食欲がない

●睡眠
泣いて目がさめる
目覚めが悪く機嫌が悪い

●便
回数・量・色・におい・固さ・下痢・便秘等いつもと違う

●尿
回数・量・色・においがいつもと違う

【熱編】

子供は体温調節中枢がまだ未熱な為、熱が上がりやすいです。

そして熱自体が悪さをするわけではなく、むしろ体を守っている場合も多いのですが、以下のような時にはすぐに病院へ連れて行きましょう。

①40℃以上の高熱の時

40℃以上の高熱の場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう。

②顔が青くて冷たい時

高熱の場合はたいてい顔が赤くなるのが普通です。

高熱なのに顔が青白い時は、風邪以外の病気が考えられます。

③5日以上熱が続く時

風邪の場合は2~3日で熱は下がります。

熱の程度にかかわらず5日以上熱のある状態が続くときは、病院へ連れて行きましょう。

④吐き続けている時

繰り返し吐く場合は、他に頭痛・首の硬直・歩行困難がないかチェックしましょう。

そのような症状が見られる場合は髄膜炎の疑いがあります。

すぐに病院へ連れて行きましょう。

⑤けいれんが起きた時

「熱性けいれん」といい、急に熱が上がるとけいれんを起こす場合があります。

頭を横向きにして寝かせ、5分ほど様子を見ましょう。けいれんが治まらない時は救急車を呼んで下さい。

⑥声をかけても反応しない時

子どもが具合の悪い時、たいていぐずったり泣いたりすることで異常を訴えます。

反応のない場合、意識が朦朧としているなどの症状の時は、一刻を争う場合もあるので、病院もしくは救急へ連れて行きましょう。

⑦頭を痛がる時

熱が高く、頭痛を訴える場合は、まず首が曲がるかどうかを確認してみましょう。

硬直があったり、嘔吐の症状もある場合は髄膜炎の恐れもがあるため、すぐに病院へ連れていきましょう

⑧息があらい時

息がしづらいほどひどく咳をする時肩で息をするような激しい咳をする場合、または、話しづらそうだったり、飲みづらそうだったり、こぶしを口の中に入れようとしたりする場合もすぐに病院へ行きましょう。

⑨生後3か月までで、38℃以上の発熱の場合

低月齢の赤ちゃんの発熱の場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。

【咳編】

①何の前ぶれもなく突然咳きこむような時

何かを飲み込んでしまった恐れがあります。

怪しいなと感じたら、迷わず病院へ連れて行きましょう。

②粘り気がある鼻水が出ている時

痰がからんだような咳をしきりにしていたり、黄色い粘り気のある鼻水がでている時は、副鼻腔炎かもしれません。

その場合は抗生物質の治療が必要となります。

③犬が吠えるような咳をする場合

喉の腫れがひどいと咽頭炎かもしれません。

④高熱とひどい咳が続くとき

3日以上続き良くなる気配がなければ病院へ連れて行きましょう。

肺炎の可能性があります。

⑤息がゼイゼイヒューヒューいう時

気管支喘息の発作の可能性があります。

⑥のどがかれて食欲がない時

咽頭炎の可能性があります。

ひどくなると気道をふさぐ恐れがあるので早めに病院へ行くことが必要です。

⑦コンコンと息つぎなしに咳をする時

息つぎなしに咳こんで、最後に顔を真っ赤にしてヒュウと息を吸うのは百日咳の特徴だそうです。

すぐに病院へ連れて行きましょう。

⑧赤ちゃんが発熱+ひどい咳の時

6ヵ月未満の赤ちゃんの場合は、細菌性肺炎にかかる確率が高いので、すぐに病院へ連れて行きましょう。

【咳の見分け方】

咳にも色々なタイプがあります。

●アレルギー性の咳

ホコリや花粉などを体外に出すために咳をします。

生活に支障をきたすような咳でなければ、無理に止める必要はないそうです。
また、夏に咳をする場合、その原因の多くはアレルギーが考えられるそうです。

風邪どのウイルスや細菌は高温に弱いため、夏の期間はあまり活動しないのです。

コンコンという咳が長引いたり、透明でサラサラした鼻水が出たり、目が赤くなる、あごをかゆがるなどの症状が出た時は、アレルギー性の咳と考えられます。

●風邪の咳

季節でいうと冬、ウイルスや細菌は寒さを好むので、冬場は活発になります。

人が多く集まるところ、公共交通機関や保育園・幼稚園・小学校などで風邪をもらってくることがよくあると思います。

●ぜんそくの場合

咳が何週間も続くとき、喘息が考えられます。

喘息は呼吸困難の病気なので別途治療が必要ですから病院へ連れて行きましょう。

【風邪から発展しがちな病気】

●副鼻腔炎

●アレルギー性鼻炎

●中耳炎

【こんな症状はすぐに病院で受診を!】

●生後3ヵ月以内の高熱(38℃以上)

●呼吸困難

●意識障害

●けいれん

●元気がなくぐったりしている

●ひどい嘔吐が続く

●脱水症状がある など

【こんなときは救急車を呼びましょう!】

●意識がない…呼びかけ・痛み・刺激に反応しない

●ひきつけた…5分以上続く、頭を打った後にひきつけた

●呼吸困難…努力呼吸(陥没、首振り)、うなり声、チアノーゼ(唇が紫になる)

●出血が止まらない…傷口を押えても止まらない

●やけど…広い範囲(体の10%以上:手のひら10個分以上)、薬品によるもの、気道熱傷

●誤飲…タバコが溶け出した水、灯油等の石油製品、除草剤、殺虫剤、酸、アルカリ

●落ち着いて対応することを心がけましょう!

【救急車の呼び方】

火事ですか?救急ですか?→「救急です。」
どうしましたか?→「子どものけいれんが止まりません。」など、子どもの症状を伝える。

住所と名前は?→「○○市△△区□□1-2-3、〇山□子です。」

電話番号は?→「012-345-6789です。」

目印になるものは?→「近くに□□公園があります。」など
落ち着いてはっきりと聞かれたことに答えましょう!

【水分摂取の方法】

発熱時、あるいは嘔吐、下痢がみられるときなど、水分摂取はとても大事ですが、体調の悪い子どもにただ水分を取れと言ってもなかなか難しいかと思います。

原則は少量を回数多く飲ませること。

もし吐いたとしてもティースプーンなどを使って少量ずつ根気よく与え続けてください。

最初は5cc(ティースプーン1杯)程度から始めて、1分~5分おきに飲ませてみてはどうでしょう。

【経口補水液】

発熱、嘔吐、下痢などで奪われるのは水分だけでありません。

塩分やミネラルも大量に失われます。

ですから、普通の水を飲ませただけでは体内の塩分濃度が低くなります。

スポーツドリンクでも補給しきれないため、経口補水液をおすすめします。

市販の経口補水液がない場合、作ることもできます。

●経口補水液の作り方

水500ml・塩1g・砂糖20g(レモン汁を入れてもよい)
スポーツドリンクに塩1gを混ぜて作ることもできます。

 

【おすすめ絵本】

ノンタン がんばるもん(偕成社)

 

 

 

 

 

ショコラちゃんはおいしゃさん(講談社)

 

 

 

 

【天才laboからのメッセージ】

インフルエンザ脳症、髄膜炎、乳幼児突然死症候群…、考えるとこわい病気はたくさんあります。

そういった可能性も頭に置いておくことも必要です。

けれども、日頃から、子どもの体温や様子などをしっかり把握しておき、体調が悪くなった時に、いつもとどこが違うかなどチェックし、適切に判断をすることが重要です。

あと、小さい頃、病気で体は辛いながらも、お母さんに看病してもらい嬉しかった記憶をお持ちのお母さんお父さんもいると思います。

病気の時ほど、親子の絆が深まるチャンスです!

普段「ちょっと足りない」と思うこと、「甘えさせてあげられていない」「ゆっくり話を聞いてあげられていない」、「あまり絵本を読んであげていない」、「抱っこをしてあげられていない」など、時間があればもっとやってあげたいことをするいい機会にしてみてもよいのではないでしょうか。