天才laboがすすめる「ベビーマッサージ」

近年、子どもたちに起きているいろいろな問題。
いじめ、自殺、幼児虐待、小児心身症、学級崩壊など。

子どもの心の荒廃が心配されます。そして、心が育ちきらないまま大人になり、社会へ出たらどうなってしまうのでしょうか…?

 

 

こんなふうに話してしまうと、とても心配になってしまいますが、胎児期、新生児期、幼児期の心の基礎を作る時期にしっかりと心のケアをしてあげると、成長してからの異常行動、精神的葛藤、社会不適応を未然に防ぐことができます。

子どもの育とうとする心を愛情で満たし、すくすくまっすぐに伸ばしてあげることがベビーマッサージの目的です。

「触れる」ということは、初期の親子関係の形成にとってかかせないもので、お母さんは愛情を表現でき、体の触れ合いを求める赤ちゃんの気持ちも満たすこともできます。

温かい人の手で皮膚や血流、筋肉を刺激して赤ちゃんの発達を促すことと、おしゃべりしながら肌を触れ合うことで赤ちゃんとのコミュニケーションを取ります。

ウガンダでは、誕生直後~4歳までの間、お母さんからベビーマッサージを受けます。親子が離れることなく、いつも一緒で、どこへ出かけるのも抱っこで連れて歩きます。

そして、毎日、話しかけたり、歌いかけながら、ベビーマッサージをして可愛がります。

人生の初めの4年間をこのように過ごしたウガンダの子どもたちは親子の絆も強く、情緒も安定し、しっかりと心が育まれ、身体的・精神的成長もよく、高い知能を持つと言われています。

ベビーマッサージ

【導入】
マッサージを始める前に「今からマッサージ始めるよ!」などの声掛けと一緒に、次のように2~3回マッサージしてあげてください。

体の前面から始めます。頭、顔の側面、胸、お腹、脚、爪先へ2~3回なでるようにマッサージをします。

次は、体の側面です。頭の側面、顔の側面、肩、腕、指の先へなでおろしたら、次はわきの下へ戻って、胸→お腹側面→脚の側面→足首→かかとの順でなでていきます。

 

【脚】
皮膚が重なっているので、汚れや垢がたまりやすいので、よく観察し、きれいにぬぐってあげましょう。

足首もしくはパパやママの片手を赤ちゃんのかかとに添えるようにして支え、もう一方の手で親指を赤ちゃんの股関節に当て、ギュッと外側へ絞るよう太ももからくるぶしまで滑らせる。

同じようにして、今度は脚の内側を太ももからくるぶしまでなでおろします。

両手で赤ちゃんの片手の足を持ち、足の甲を指の付け根から足首に向かって、親指の腹でマッサージします。

 

【足の裏】
足の指に刺激を与えることで末梢から頭まで神経伝達がスムーズになり、運動神経が優れて育ちます。

両手で赤ちゃんの片方の足を支え、かかとから指の付け根に向かって親指の腹を軽く押し付けるようにしてマッサージします。

同じように両手で片方の足を支え、足の裏全体をあちこちかるく押します。

ママの親指、人さし指、中指の3本で赤ちゃんの親指をやさしく包みます。
付け根から指先に向かって、足の指を一本ずつ軽く引っ張ります。

 

【お腹】
消化の働きを高めます。
硬く感じる部分がありましたら、手を止めて、その部分を溶かすようなつもりで、しばらく手で温めましょう。決して、強く押すようなことはないように。

あくまでも、腸の働きを促すようなイメージで行ってください。
お腹のマッサージを行う時は、赤ちゃんが空腹でも満腹でもない時を選んでください。

便秘によりお腹が苦しいかもしれませんので、あまり力を入れず、特にやさしくマッサージしてあげてください。

わきの下をはさむように手を入れ、そのままわきからお腹の中心まで手を滑らすように動かしてお腹のところではさむようにします。

片手で赤ちゃんの体を支え、もう一方の手をおへそのあたりにあてて、そして、時計回りに動かします。

 

【胸】
肺と心臓の調子を整える効果があります。
肋骨をさする際には肋骨はカーブをしているので、肋骨と肋骨の間(肋骨隙)をさするようにしてください。

胸を広げて、深い呼吸をすることで、新鮮な空気をたくさん取り込め、身体がとてもリラックスし、夜もぐっすり眠れるようになります。

夜の睡眠時間が増えると成長ホルモンの分泌も増えます。

親指を胸の中央、残りの4本の指をわきの下に入れ、肋骨の間を親指の腹で左右に開くように滑らせます。肋骨の間をなぞるように、中央から外側へ上から下の方向でなでます。

両手を胸の中央にあて、ハートを描くようにして胸全体をマッサージします。

 

【手】
手のひらは脳細胞への刺激になるので、赤ちゃんにとっては脳の発達に非常に良い影響を与えると考えられます。

両手で赤ちゃんの一方の手を持ち、親指で手首から指の方へ向かって、手のひら全体をやさしくなで、同じようにして手の甲も手首から指に向かってなでます。

親指で、手のひらをあちこち(軽く押して、次は手の甲のあちこちを軽く押していきます。

片方の手で赤ちゃんの手首のあたりを持ち、もう片方の手の親指と人さし指で赤ちゃんの指を付け根から指先にかけて軽くつまみます。

 

【顔】
顔を触られるのを嫌がる子は、目をよく見て、積極的に声をかけてあげるようにしましょう。それでも、嫌がる子には一度マッサージを中止して抱っこをしてあげてください。

両手で赤ちゃんの顔を包むようにそえて、両手の親指の腹で中心から外側へ向かってなでます。
マッサージをする場所は額から髪の生え際に沿って、こめかみに向かってカーブを描くようになでます。

まゆに沿って、目の上をこめかみまで親指の腹でなでます。

最後は目の下の骨のくぼみに沿って、こめかみまでマッサージします。

両手を顎に沿え、親指の腹で頬から耳に向かってなでます。

鼻のわきから頬骨に沿って、口の上~耳の下へなでます。

口の下から顎にかけてなでます。

耳の下から顎にかけて、顔のわきのラインに沿って、軽くつまんでいきます。

顎、指先で小さな円を描きます。

鼻のわき、頬を人さし指と中指で軽く押します。

 

【耳】

親指と人さし指で、赤ちゃんの耳をつまむように持ち、くるくるまわすように滑らせながらマッサージします。

同じように、親指と人さし指で耳をツンツンと軽くひっぱります。

 

【頭】
「よくできたね!」など、頭をなでてもらうとうれしい気持ちになりますよね。
頭のマッサージは情緒の安定に繋がるといわれています。ヨシヨシするようなやさしい気持ちでマッサージすると赤ちゃんもリラックスできます。
(注)頭頂部付近にある大泉門(ペコペコしてやわらかい部分)は押さないように!

赤ちゃんの頭の上に両手をやさしく置き、全体を包むように頭頂部から頭の形に沿ってなでおろします。

頭頂部から後頭部へ、首筋にかけてなでます。

親指の腹を使って赤ちゃんの頭皮をマッサージします。

 

【肩・背中】
背中のマッサージは背骨周辺筋肉を刺激して発達を助けてくれます。脊髄は神経・内臓の働きと深い関係にありますので、マッサージでリラックスしながら背筋を鍛えていきましょう。
(注)月齢の小さい赤ちゃんは、長時間のうつ伏せが負担になる場合があるので注意してください

赤ちゃんをうつ伏せにして、両手のひらで赤ちゃんの肩から腰、お尻に向かって背中をなでおろします。

手のひらで赤ちゃんの背中と腰全体に大きな円を描くようにマッサージします。

 

時期
ベビーマッサージを始める時期に決まりはありません。

ベビーマッサージ教室や産院によっては、「生後すぐから」や「産後2~3週間から」など推奨時期はさまざまですが、新生児期は心身の発達よりまだまだゆっくりとした休養が時期。

本格的なマッサージは生後2~3カ月を目安に始めるのがよいでしょう。

 

 

効果
ベビーマッサージを行うことで、赤ちゃんとお母さんはスキンシップを取ることができます。

触れてあげることで赤ちゃんはとても安心し、心が満たされます。

この時に赤ちゃんは幸福ホルモンといわれる〝エンドルフィン”が分泌されます。
そして、お母さん自身も赤ちゃんと触れ合うことで〝オキシトシン”という愛情ホルモンが分泌されます。

オキシトシンは母乳を作り出すだけでなく、子宮を収縮させる効果があります。ベビーマッサージをすると、ママの母乳が増え、産後の回復が早くなる効果があります。

オキシトシンは情緒を安定させる効果もあるので、ベビーマッサージを行うことでお母さんの日頃のストレスも緩和してくれます。

 

 

マッサージによる皮膚刺激で赤ちゃんの脳の発達を促し、神経系や運動機能が発達

→適切な圧力を加えながらマッサージをするので筋肉の発達も促す。

内臓機能高まる
→マッサージで全身刺激することで消化吸収率が高まる。
消化吸収機能が高まることで、下痢や便秘の解消に効果あり

呼吸機能が高まる
→マッサージで深い呼吸を促すことで精神が安定し、心身ともにリラックスすることができます。

ぐっすり眠れるように
→深い呼吸はリラックス効果が高まるので、眠りが深くなり、夜泣きに効果あり。
ぐっすり眠りことによって、成長ホルモンの分泌も高まるので身長・体重の増加促進

 

オイル
一般的にはオイルを使用して赤ちゃんの全身をマッサージしますが、必ずオイルが必要なわけではありません。
オイルを使用すると滑りがよくなり、肌の摩擦を防ぎ、保湿することができます。
始めて、オイルやクリームを使用する場合、アレルギー反応が出ないかパッチテストを行います。10~15分経っても変化がなければ大丈夫!!
鉱物オイル→×
植物オイル→〇

 

注意点
清潔な手で、指輪などの貴金属ははずしましょう。
→赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、ベビーマッサージを行う前に石鹸などでよく手を洗いましょう。

空腹や満腹の時は避ける。
→空腹時や満腹時にマッサージでうつぶせになったり、お腹のあたりをなでられたりすると気分が悪くなることがあります。マッサージは授乳後・食後1~2時間くらい過ぎてから行いましょう。

マッサージ後は水分補給
→ベビーマッサージを行うと赤ちゃんは新陳代謝が上がります。終わった後はおっぱいやミルク、白湯などを与えましょう。

部屋の温度はあらかじめ25℃くらいに。
→25℃とは大人がTシャツ1枚で過ごせるくらいの温度です。

夏の場合は外気との気温差を出来るだけなくすことで環境適応能力を発達させます。
すきま風は赤ちゃんにとっては寒く感じたりして、リラックスを妨げてしまいますのでドアの開閉などはないように心がけましょう。

温め過ぎても、赤ちゃんの機嫌が悪くなってしまうので気をつけましょう!

赤ちゃんの体調が良いかどうか確認し発熱や下痢で体調が悪い時、予防接種を受けて48時間以内などはさけましょう。
→予防接種後は体調が変化しやすいので避けます。
ベビーマッサージは全身運動ですので、具合が悪い時や安静にいておいたほうが良いときは避けましょう。

 

 

社会の変化が…。
日本古来のベビーマッサージは「小児あんま」と呼ばれていましたが、明治時代以降、西洋医学が取り入れられ衰退してしまいました。更に第2次世界大戦以後、アメリカの文化の流入とともに、触れない育児法が取り入れられました。

そのため、日本でも育児の際「抱き癖がつくから。」と赤ちゃんを抱っこしない育児主流になりました。そして、さらに産業革命によって、女性が外に出て働く社会に変化し、子どもにばかりかまっていられあくなりました。

結果、子ども中心育児から親の都合で子どもをコントロールする時代へ変化しました。
抱っこを求められても「抱き癖がつくから駄目!」「早く乳離れさせて離乳食を始めよう。」など”親の都合のよい育児”へと移っていきまいた。

そして更には
〝欧米式「抱かない触れない育児法」”
・必要な時以外は赤ちゃんに触れない。泣いても抱き上げない。
・両親と一緒には寝かせず、子供部屋のベッドに寝かせる。
・両親は子どもに感情を持って接するべきではなく、機械的に扱うべきである。
・母乳よりミルクを与えよ。
・ミルクは一定の時間しか与えてはいけない。
・キスはしない。

というものもあった時代もありました。
時代は流れて、様々な調査により、親とのスキンシップの多い国の子ども達のほうが、そうでない国の子どもに比べて〝情緒が安定している”〝成長が早い”〝知能が高い”など判明し、ベビーマッサージも改めて見直されました。

 

 

天才laboからのメッセージ

1日10~15分、赤ちゃんに触れ合うだけで、精神面・身体面・知能面などいろいろなメリットのあるベビーマッサージです。

でも、成長と共に子どもと触れ合う機会というのは少なくなります。

ですので、「小さなかわいい間にたくさん触っておこう♪」など子どもとの触れ合いのきっかけにしていただき、楽しい育児にしていただければと思います!

また、赤ちゃんの性格やその状態(機嫌)によって、どうしても嫌がってしまい、マッサージを始めたらぐずり出した…という時は逆効果になるのでやめましょう。