天才laboの考える「夏の元気なすごしかた」前編

近年、地球規模の温暖化により、年々、暑い夏になっています。

人の体は、暑い夏・寒い冬に耐えられるようにいろいろな機能が備わっています。しかし、その機能は乳幼児期に体感し、経験することにより働き始めます。でも、この時期に体感や経験をしなければ、必要のない機能として認知してしまい、その機能の成長を止めてしまいます。

 

 

私たちが摂取した食べ物は「消化」と「代謝」をして、エネルギーに変えていきます。

エネルギーは体を動かすことにも使われますが、7割以上は体温を保つために使われています。

体温を保つため、脳が「体温を上げなさい。」や「体温を下げなさい。」と指示を出しています。

脳は神経を通じて情報を得ています。体温が上昇すると、神経が熱を感じ、脳からの命令で体が血管を緩めて熱を放出しやすく、筋肉を弛緩させて熱を作りにくくすることで、汗を出す働きを活発にし体温を下げます。

しかし、赤ちゃんは体温調節に必要な自律神経の「体温調節中枢」の働きが未発達です。更に、体も小さく、気温の影響を強く受けやすく注意が必要です。

 

 

汗腺

赤ちゃんは自律神経と共に、汗腺も未発達です。

この汗腺の数は「3歳までにどれだけ汗をかいたか。」で決まります。汗を出すことによって汗腺が開通するのが3歳までだからです。3歳までに開通しないと、その後、汗を出さなくなってしまうことがわかっています。

 

人の汗腺の数は300万個あります。しかし、この300万個の汗腺全てから汗を出すのではなく、汗を出すのは3歳までに開通した「能動汗腺」からです。日本人の能動汗腺の平均は230万個ですが、3歳までにあまり汗をかかずに成長すると約180万個ほどになります。ちなみに、フィリピン人の能動汗腺は280万個、ロシア人の平均は190万個と言われます。

 

でも、「汗をかかないほうが、ベタベタしないし、あせもにもならなくていいんじゃない。」と思いがちですが、汗が出にくい体になってしまうと、体温がうまく調節できず、炎天下や暑い環境に長い時間いた場合に体内に熱をため、放出できず、熱中症になりやすい体質になります。

 

また、身体が守りに入り常に「基礎代謝」を低くして、放熱を抑制するようになり「低体温児」になってしまうこともあります。低体温のこどもは、夜の寝つきが悪く、朝の目覚めもさわやかではありません。起床時の体温が低いと大脳が活発に機能しないので、朝からあくびばかりしたり、食欲もなく朝食もしっかり食べることができません。朝食を食べないと血糖値が上がらず、大脳の動きも鈍く、午前中ぼんやり過ごすことが多くなります。

 

 

あせも

汗の出口である汗孔がつまることで発症します。

赤ちゃんは新陳代謝がよく、少し動いただけで、大人の3倍の汗をかきます。

たくさん汗が出る理由…小さな体で汗腺は大人と同じ数あります。体表面積における汗腺の密度は12倍です。

予防方法

汗をかいたら放置せず、着替えをしたり、オムツ替えをこまめにする。

シャワーを浴び、しっかり洗い、保湿もすること。

 

 

熱中症

熱中症は昼間だけではありません。

大人には気にならない気温の夜でも、新生児の赤ちゃんには危険なことがあります。

肌着で調節してください。

ママと同じような服装にすると快適に感じることが多いです。

ママがTシャツ1枚なら、赤ちゃんもコンビ肌着1枚や半袖ロンパース

他には、タオルケット・肌布団で調節します。

(ただ、寝ている赤ちゃんはよく動くので、掛け布団はめくれてしまうことも…。その場合は腹巻をしてあげてもよいですね!)

 

 

水分補給の対策

赤ちゃんは新陳代謝がよく、夏は、たくさん汗をかきます。あせもや脱水症状になりやすいので、こまめにしっかり水分補給してあげましょう。

母乳だけでは水分補給に間に合わないこともあるので、母乳育児をしているお母さんも赤ちゃんが哺乳瓶で上手に飲めるよう練習しておき、外出時などに赤ちゃん用の麦茶やスポーツドリンクなどを持って行くと安心ですね!

 

 

ベビーカー対策

ベビーカーの中はアスファルトの照り返しを受けて、お父さんお母さんが思っているより危険な温度まで上昇します。

熱中症の要因は高温・多湿・無風

この3つのすべてが揃ってしまうのがベビーカーです。

対策として、冷えすぎないようにガーゼやタオルに包んだ保冷剤やアイス枕を背もたれに入れてあげたり、一工夫してみましょう。

 

 

室温対策

 

快適に過ごすためにも暑さの厳しい時は、エアコンなどを使って外気温マイナス5度以内、27~28度が目安です。

(30度を超える猛暑日は熱中症の危険があるので「5度以内」にこだわらなくても大丈夫です。)

エアコンや扇風機の風が直接、赤ちゃんに当たらないように気を付けましょう。風がじかに当たりすぎると体温が下がりすぎることがあります。

エアコンをつける時は扇風機やサキュレターなど併用し、空気を循環してあげると涼しさが全然違いますよ!夜はタイマー機能を使用しましょう。

 

 

 

日焼け対策

日焼け止めをいつから使うのか?

これは人によって考えが違ってきます。皮膚科の先生でも「3カ月まではダメ。」「6ヶ月以上は大丈夫。」「1歳まではダメ。」など意見が分かれます。

私が子供(5ヵ月)を連れて病院へ行った際には「1歳未満だとなるべく日焼け止めを使わず、日焼け対策をしてあげたほうがいい。」と言われました。

では、日焼け・紫外線対策とはどうすればよいの?

日差しが強い時間帯(午前10時~午後2時は紫外線がもっとも強い時間帯)を避けての外出でしたら衣類や帽子、日傘などでも十分なのですが、どうしても対策で補えないときは6ヵ月目から日焼け止めを使って紫外線対策をするようにしましょう。

 

必要以上に日光に当たるのはよくないですが、外気浴によって皮膚が鍛えられますし、抵抗力がつくとも言われ、防げる病気もありますので、日焼け対策・紫外線対策をしっかりして外気浴・外出を楽しみましょう。

 

赤ちゃんの頃に紫外線をたくさん浴びると成長につれ、シミ・そばかすができてしまったり、皮膚がんになるリスクが高くなります。

※紫外線を浴びて、何年も月日がたってから悪影響があらわれるのが紫外線の怖さです。

 

 

 

日焼け止めの選び方

紫外線吸収剤が使われていないもの。

紫外線吸収剤は日焼け止め効果は高いけれど、その分、肌への負担が大きくなります。

 

紫外線カット率が高すぎない SPF10~30 PA+~++

 

オーガニック・天然由来の成分で作られているものがベスト。

 

お湯や石鹸で簡単に落とせるもの

専用のクレンジングが必要なものは、洗い流すと肌に負担をかけ、肌荒れの原因になるためNG

アトピー肌や乾燥肌など敏感肌の赤ちゃんには、顔に塗る前に見えない部分(二の腕・太ももなど)で試してから顔に使用するようにしてあげましょう。

 

【注意】乳児湿疹が出ている場合、日焼け止めは×

日焼けして赤くなってしまった場合は、濡れタオルなどで冷やしてあげ、保湿することが必要です。

 

 

 

お風呂

赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、基本的には1日1回入り、肌を清潔に保ってあげましょう。

お風呂の温度は38度に設定

日中でも汗をかいたら、お風呂に入れてあげましょう。シャワーで洗い流したり、濡れタオルで拭き取るだけでも十分です。

夜のバスタイムは、暑いからといってシャワーで済ませず、できれば湯船に少しでも入れてあげてください。お湯に浸かることでリラックスでき、寝つきがよくなります。汚れが残ってしまいがちな首の回りや手足の関節なども清潔に保つことができます。

 

 

 

天才laboからのメッセージ

小さな赤ちゃんを育てているお母さんは、色々気を配らなくてはいけなくて大変です。しかし、四季の変化とともに変わる「寒い」「暑い」に子供の体を慣らしていくことも非常に重要になります。

普段の生活において、「寒いから鳥肌を立てて体温を逃がさないようにしよう」とか、「暑いから汗をかいて身体を冷やそう」と意図的に行う人はまずいません。

人間は意識しなくとも、自律神経の働きによって、その時の状況に応じて鳥肌を立てたり、発汗を促したりしながら、少しでも快適に過ごせるように自分で身体を調整できる機能を持っています。

ところが、エアコンにより一年中快適な温度が保たれている環境で過ごしていると、それに伴って、自律神経が働く機会はどうしても少なくなってしまいます。

日頃から運動していない人が、いきなりフルマラソンを走れと言われても無理なように、ずっと快適な温度で過ごしていながら、急な寒さや暑さに自律神経が対応することは無理難題です。

つまり、子供が快適な室内空間に慣れてしまうと、少しの寒暖の変化で病気になりやすくなってしまいます。

もともと備わっている自律神経がうまく機能するためには、それに応じた環境に少しずつ慣らしておく必要があるわけです。

暑い・寒いも自然が与えてくれる教育の機会と捉えて、取り組んでいきましょう。

後半に、水遊びに関する記事も予定しているので、ぜひご覧ください。