子どもの花粉症!

冬の終わりから春にかけてのまさに今からの時期、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状で全国的に多くの人を悩ませる花粉症。

以前なら大人がなるものというイメージの強い花粉症ですが、現在では徐々に低年齢化しています。

今回はそんな「花粉症」についていろいろ調べてみました。

花粉飛散シーズンになると、くしゃみや鼻をかむ音があちこちから聞こえてきますが、それもそのはず。

実は花粉症の有病率はここ10年で1.6倍に急増。

小さな子どもにはなかなか発症しないとされていたのに子どもの患者数も右肩上がりに急増。

5~9歳で13.7%、10歳以上になると、大人とほぼ同じ31.4%に上ると報告されています。

いまや日本人の3人に1人は花粉症に悩まされているのです。

もはや「風邪」よりも花粉症の方が身近になっているのです。

花粉症の低年齢化が進んでいるといっても、0歳の赤ちゃんがすぐに発症するというわけではありません。

花粉症とは、無害なはずのスギなどの花粉に対して、体が過敏に反応するアレルギー疾患です。

花粉が体内に入ると「IgE抗体」がつくられ、マスト細胞を感作します。

次に花粉が入ってくると、マスト細胞からくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの原因になる物質が分泌されてきます。

本来、花粉を体外に追い出すための自然な体の防御反応なのですが、これがいきすぎて苦痛になる症状が花粉症なのです。

息を吸うとき、どうしても花粉も一緒に体内に入ってきます。

そして、体の中に花粉の抗体が作られて蓄積されていき、それが一定量を超えたときに発症します。

なぜ年々増えていくかというと、外国の安い輸入木材に押されて日本の林業が衰退していった結果、昔に植えたスギを伐採することがなくなり、年々順調に森のスギの木が成長していくに伴ってスギ花粉が日本国中に大量に飛散することになってしまいました。

もはや国民病と化してしまっているスギ花粉症です。

10歳未満の子どもの有病率が低いのは、花粉に触れる機会がまだ少ないためです。

抗体は知らず知らずのうちにたまっていくので、発症はいつも突然です。

昨年は大丈夫だった子どもが、今シーズンは発症する、ということはよくあります。

子どもの花粉症の特徴

●アトピー性皮膚炎や気管支喘息を伴うこともあります。

●鼻の構造が成長過程で小さいため、鼻づまりになりやすい。

●大人の花粉症の鼻水はサラサラですが、子どもの鼻水は粘り気があります。

●目のかゆみ、充血、むくみが発症しやすい。

●鼻の粘膜が弱いため鼻血が出やすい。

●鼻や口のまわりをムズムズしたり、かゆみがある。

花粉症の見分け方

風邪やインフルエンザでも似ている症状が起こるので、花粉症が原因によるものなのか見分けにくいことがあります。

花粉症と見分けるためのポイント
目のかゆみ…風邪、インフルエンザでは一般的に目のかゆみはありません。目のかゆみがある時は花粉症などのアレルギーを疑うほうがよいでしょう。

発熱…花粉症が原因で微熱がでることはありますが、高熱が出ることはほとんどありません。

鼻水…鼻水がでるだけでなく、鼻の中や粘膜のかゆみが原因で鼻をムズムズしていることもあります。

期間…風邪やインフルエンザが原因であれば、通常1~2週間でおさまります。

症状が数か月と長引いている場合は花粉症の疑いがあります。

春のスギ・ヒノキによる花粉症だけではなく、夏や秋のブタクサ・イネ科の花粉症も増えているので、長期間鼻炎や目のかゆみなどの症状がある場合もあります。

年中、症状が出ている場合はダニなどのハウスダストなどが原因のアレルギーの可能性もあるので、検査することをおすすめします。

花粉症が日常生活におよぼす悪影響

●鼻水や鼻づまりなどにより、寝つきが悪くなったり、夜中に起きてしまうと、寝不足になり日中眠くなります。

●目のかゆみ・鼻水などにより、集中力がなくなったり、イライラしてしまいます。

●鼻づまりにより口呼吸になると、呼吸不足から酸素が少ない状態になり集中力・判断力が低下します。

【 もし花粉症になってしまったら 】

マスク
花粉が鼻や口から入ってこないように防御します。

とはいえ、小さな子どもだと息苦しくて嫌がる場合もあります。

そんな場合は、子どもの好きな柄のマスクにしたり、顔にスプレーで吹きかけて使うエアーマスクを使用することもおすすめします。

※エアーマスク…スプレー成分のペクチンが花粉を吸着して多い、さらに核酸がペクチンにより覆われた花粉を集めて固め、外に追い出すので鼻や口から花粉が入り込むのを防いでくれます。

ペクチンはジャムなど食品にも使われる天然成分で、核酸も人の体内の細胞を構成する主成分であるため、人体にも安全です。

メガネ
外出時には、メガネを用いて花粉が目の粘膜につかないように防御します。

最近では、「子供用花粉メガネ」として縁付きのメガネやゴーグルタイプのものなどもあります。

帽子
上から降ってくる花粉が顔にかからないようにガードをします。

マスクやメガネに抵抗のある子どもにはおすすめです。

外出
外遊びは午前中にしましょう。

花粉は通常晴れの風の強い日の午後に多く飛びます。

花粉情報や天気予報も参考に外遊びや外出の時間帯を検討しましょう。

外出後
外出の際に衣類には思っている以上に花粉が付着しています。

花粉を家の中に持ち込まないよう玄関先で衣類をよくはらいましょう。

帰宅時、うがいも習慣つけておくとよいでしょう。

洗濯
外に干した布団や洗濯物にはたくさん花粉が付着しています。

しっかりはたいてから取り込みましょう。

布団などは掃除機をかけるなどして花粉を取り除きましょう。

免疫力アップ

アレルギー反応を起こさないようにするため、病原菌から体を守る免疫力を向上させることも花粉症予防には大切です。

食事や生活習慣など見直してみましょう!

腸内環境を整える・細胞の酸化を防ぐ食事をしましょう。

腸内環境を整える食材

納豆・味噌・漬物などの発酵食品
さついまいも・ごぼう・バナナなどの食物繊維の多い食品

抗酸化作用のある食材

ポリフェノールを多く含むぶどう・たまねぎ・しそなど
いわし・さばなど不飽和脂肪酸を含む青魚
ビタミンミネラル豊富なりんご・にんじん・れんこん・大根・ごぼう

生活習慣

子どもの体を丈夫にするには太陽の光を浴びながら、走り回ってしっかり体を動かすことが大切です。

体を動かせばお腹も減るのでご飯もたくさん食べることもでき、食べたものの栄養を吸収し健康な体を作ってくれます。

夜はしっかり睡眠を取りましょう。

特に午後10時から午前2時までは成長ホルモンの分泌が盛んで、子どもの成長にはこの時間帯の睡眠はとても大切です。

しっかり良い睡眠を取り、体の成長を促し、免疫力をアップさせましょう。

【 天才LABOからのメッセージ 】

「まだ小さいから大丈夫!」と思わず、「小さな子どもでも花粉症になる」「発症していないだけでこの先花粉症になるかもしれない」ということを頭に入れておきましょう。

花粉は目に見えないので意識して体内に入ってこないようにしておかないと、知らない間に吸い込んでしまい、ある日突然目が痛くなったり、鼻水・くしゃみが止まらなくなったりしますので、注意や工夫をしましょう。

そして、発症した場合も症状の軽いうちに適切な対応をしておくと、症状を抑え、楽にしてあげることもできます。

鼻水など思い当たる症状がみられたら早めに耳鼻科・小児科を受診することをおすすめします。

アレルギー対策の基本は「原因物質にふれないこと」です。

花粉症の子どもはもちろんですが、そうでない子どもも花粉にふれる時間をできるだけ減らすことが予防になりますので、日頃から心がけてあげていただきたいです。