幼児期の「眠り」の大切さ

寝る子は育つ

赤ちゃんの睡眠時間は個人差が大きいものです。

普通の環境の中で生活しているのに育児書の平均時間や他の赤ちゃんより短いとしても順調に発育しているようであれば心配する必要はないでしょう。

時間よりリズム。大切なことは睡眠時間だけを比較するのではなく、赤ちゃんの睡眠リズムに合わせて生活させてあげられているということです。

 新生児期は赤ちゃんの眠りを妨げないよう周囲が工夫しましょう。

新生児期の睡眠リズムは赤ちゃんによって異なります。

平均はあくまで目安!あまり神経質にならず、赤ちゃんの寝たい時に寝かせてあげ、飲みたい時に授乳してあげましょう。

 

 新生児~1ヵ月のお子さまの平均睡眠時間 1618時間

1回の平均睡眠時間は2~3時間。授乳前後は殆ど寝ています。

 

2~3カ月のお子さまの平均睡眠時間 1415時間

まだ昼夜の区別つかず、1日の大半は寝て過ごしています。

 

4~6ヵ月のお子さまの平均睡眠時間 1314時間

7~11ヵ月のお子さまの平均睡眠時間 1113時間

1歳~3歳のお子さまの平均睡眠時間 1112時間

4ヵ月頃から体内時計がはっきりしてきます。

6ヵ月頃になると昼夜の区別がはっきりしてきます。

入浴時間や消灯時間などをできるだけ一定にして生活リズムを作っていきましょう。

 睡眠リズムの乱れは知的能力にも影響を与えます

5歳児の知能検査で入っているものの一つに「三角形模写」があります。

三角形をかくということは、斜めの線を認知し、それを統合して運動に映すという作業ですが、三角形なのに角がなく、線がひけません。

斜線がひけないということは、大脳のなかでも高いレベルの処理をする機能の発達に影響が出ているということです。

20年前は4歳8ヵ月児の90%が三角形をかけていました。

それが最近では5歳4ヵ月とかなり遅れてきているそうです。

その調査の中で、三角がかけなかった子どもに多くみられたのが睡眠リズムの乱れた生活をしている子どもでした。

しかも、これらの子どもには

「すぐパニックになる。」

「いきなりキレる。」

などの問題行動もみられました。

この調査から、三角形がかけないという認知運動機能の遅れと問題行動には、睡眠覚醒サイクルを基本とする生活習慣の乱れが関係していることが伺えます。

 早寝早起き

「子どもは夜、眠くなれば自然と寝るもの」と思っていませんか?

それは少し間違っています。

親がテレビを見ている横で「寝なさい。」と言っても子どもはなかなか寝たがりません。

親が夜型だと、子どもも自然と夜型になるのです。

小さいうちから「もう朝だからおきようね。」「もう夜だから寝ましょうね。」と仕向けてあげないと、子ども一人の力で生活習慣を身につけることは難しいです。

 ●朝6~7時に起きる。部屋のカーテンを開け、室内に光を入れる。

朝日を浴びることで体内時計がリセット

●日中は日光を浴びて遊ぶ。

●離乳食は毎日同じ時間

●お風呂は6時頃

●音・電気を消して、8時頃寝る。

 寝る環境

赤ちゃんの睡眠を整えたいなら、心地よく眠る環境も必要です。

室内温度 24℃前後(赤ちゃんにとって適温)

衣服を着せ過ぎると汗をかいて、夜泣きをしてしまうため軽めの衣服にしてあげましょう。

光や音の出るテレビ・スマホはオフにし、静かに眠ることのできる環境にすることも大切です。

心地よい環境で静かにリラックスできれば赤ちゃんも自然に眠りにつきやすくなるでしょう。

 体内時計をリセット

体内時計は人間の身体の場合、25時間で設定されています。

1日は24時間ですので、体内時計に合わせると少しずつずれていってしまいます。

夜中に起きたり、寝る時間は遅くなったりするのは体内時計が影響していると考えられています。

しかし、1日24時間というルールは変わりませんから体内時計を調整してあげることが大切です。

最も簡単なのが、朝日を決まった時間に浴びること。

朝6~7時に起きて、朝日を浴びることで、体内時計がリセットされて、24時間で快適に過ごせるようになります。

太陽の光には体内時計を動かす神経伝達物質「メラトニン」を刺激する作用がありますので積極的に朝の光を浴びましょう。

メラトニン

生まれたての赤ちゃんは1日のほとんどを眠って過ごします。

おっぱいを飲む時もウトウトしていますよね。

しかし、1カ月健診が終わる頃には昼間起きている時間が少し長くなってきます。

それは、母乳の中にメラトニンが含まれていて、お母さまからもらうメラトニンが赤ちゃんの睡眠リズムが出来るのを手伝っているかららしいのです。

3~4ヵ月になると、昼間おきている時間が長くなって、夜はいっぱい寝てくれるようになってきます。

赤ちゃんの体の中に「夜は寝る。昼は起きる。」

の睡眠リズムができてくるのです。

これは、眠りと覚醒をコントロールする体内時計が出来上がってくるからです。

この頃になると、自分の体の中でメラトニンを作ることができるようになります。

 夜、ぐっすり眠るためには昼間にしっかりと遊んで身体を動かすことが大切です。

家の中ばかりで遊んでいると消費エネルギーが少ないため夜中に何度も起きてしまうようになります。

天気の良い日は外の公園で遊ぶようにしましょう。

できれば、午前と午後にわけて2回遊ぶようにしましょう。

しっかり身体を動かして遊べば、お腹がすいてたくさん食べるのでお腹も落ち着きます。

空腹を感じると寝つきが悪くなってしまうので、しっかり食べられるように身体を動かして遊ぶようにしましょう。

 親子で睡眠チェック

1.体格は?

A 明らかに太りすぎ・やせすぎ

B どりらかというと太っている・やせている

C 体格は普通

 

2.朝は何時に起きていますか?

A 8時以降

B 7~8時

C 7時前

 

3.朝は自分で起きますか?(目覚まし時計で起きても自分で起きたことになりまう)

A いつも起こされる

B ときどき自分で起きる

C たいてい自分で起きる

 

4.朝ごはんを食べますか?

A いつも食べない

B ときどき食べる

C たいてい食べる

 

5.午前中の体の具合は?

A だるく、疲れる

B ときどき元気がない

C たいてい元気いっぱい

 

6.昼間に眠くなりますか?

A 毎日眠くなる

B ときどき眠くなる

C ならない

 

7.毎日どれくらい運動しますか?

A 30分以内

B 30分から1時間

C 1時間以上

 

8.毎日どれくらいの時間、テレビをみたりゲームをしますか?

A 1時間以上

B 30分から1時間

C 30分以内

 

9.ちょっとしたことでイライラしますか?

A よくある

B ときどきある

C ほとんどない

 

10.気分が落ち込むことがよくありますか?

A よくある

B ときどきある

C ほとんどない

 

11.夕食は?

A いつも一人で食べる

B ときどき一人で食べる

C いつも家族と食べる

 

12.寝る前に夜食を食べますか?

A たいてい食べる

B ときどき食べる

C 食べない

 

13.寝る時刻は決まっている?(2時間以上ずれる時はAとします)

A 毎日ばらばら

B たまにずれる

C だいたい決まっている

 

14.寝る時刻は?

A 夜10時以降

B 9~10時

C 9時前

 

15.寝つきは?

A 寝つきは悪い

B ときどき寝つけない

C 寝つきはよい

 

Aは1点、Bは2点、Cは3点として、合計点を出して下さい。 判定

40点以上・生活リズム優等生

今の生活リズムを続けてください。

早起きができて、朝日を浴びて、朝ごはんをしっかり食べて、昼間はしっかり活動、そして、夜は熟睡。

周りの人にも自慢できます。

 

30~39・生活リズムは平均点以上

合格です。でも、生活リズムが乱れると体の具合が悪くなったり、気分が落ち込むこともあります。

ときどき生活リズムをチェックしてみましょう。

夜更かしになっていませんか?

テレビの見すぎ、ゲームのやりすぎになっていませんか?

 

20~29点・生活リズムはすれすれ合格

ときどき体の調子が悪くなったり、気分がすっきりしなくなったりしますね。

生活リズムを少し見直してみましょう。

朝の光を浴びていますか?朝ごはんは食べていますか?昼間元気に活動をしていますか?

 

19点以下・生活リズムは赤点です

普段から体調がよくないですね。生活リズムが乱れていませんか?

まず原因を探ってみて、どうしたらよいかを考えましょう。

 

睡眠の大切さを教えてあげる時に読んでもらいたい絵本

天才児laboからのおすすめ絵本

ノンタン おやすみなさい(偕成社)

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ねないこ だれだ(福音館書店)

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おやすみなさいのおと(講談社)

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もうねんね(童心社)

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おやすみ ぼく(クレヨンハウス)

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よくある質問Q&A

 Q:早く寝かせないといけないと思いつつ、主人も子どもの顔が見たいと言うので、ついつい寝かせるのが遅くなってしまいます。

A:夜に顔を見せるのを朝に変更してみてください。

夕食を一緒に取れないお父さまは朝食を一緒に取る習慣をつけてあげてもよいでしょう。

 

Q:子どもがなかなか起きません。起こす時のコツなどはありますか?

A:窓を開けて、光を室内に入れ、声を掛けて起こします。

それでも、起きないようならおしぼりなどの濡らしたタオルで顔や手などを拭いてサッパリさせてあげてください。

 

Q:夜遅くに寝て、朝も起きるのが遅いです。こういった生活リズムはどうやってなおしたらよいですか?

A:夜、早く寝る努力もしていただきたいですが、それよりも、朝6~7時に毎日起こしてあげてください。

朝、決まった時間に起きて、日中もしっかりと体を動かしていれば、自然と夜は眠くなります。

 

Q:お昼寝の時間は何時頃がよいですか?

A:昼食後などに1~2時間程度がよいですが、月齢によっても異なりますので、その月齢に合わせた時間で寝かせてあげてください。

ただ、夜の睡眠に影響がでないように寝る時間は最大2時間以内で夕方4時までには起こしてあげてください。

天才児laboからのメッセージ

 子供にとって「眠る」ことは大切だと分かっていただけたと思います。

大人は食事をして体力をつけ、仕事をして体力を消耗して眠ります。

ですが、赤ちゃんの場合は、動く範囲が限られるために、体力を消耗しきれてない場合があり、泣くことで体力を消耗します。

つまり眠る前に「ぐずる」は運動不足の可能性が高い。

あまりこれを続けると、性格に問題が出たり、育てにくくなることもありますので、しっかりと体力を消耗させて、ぐっすり眠らせてあげましょうね!