気づいていますか?親の口ぐせ

口ぐせ

子どもが成長し自我が目覚めてくると、親が子どもを叱る場面が多くなります。

それに伴い、口ぐせのようにくり返す叱り言葉も増えてくるでしょう。

ただ、何度も言う言葉はそれだけ子どもに影響を与えますので注意が必要です。

親は、子どもが赤ちゃんの頃は「元気で健やかな成長」で満足できていたことを忘れ、「こうあってほしい」という理想の子どもの姿を求めてしまいがちです。

それを、「あなたのためを思ってやっているのよ!」と口にしたことのあるお母さまも少なくはないでしょう。

結果だけにとらわれた発言をしていませんか?

例えば、トイレや片付け、お手伝いの中で子ども達が覚えようとしている時に「また失敗しちゃったの?」とついつい口走っていませんか?

結果だけをみて、イライラしたり、叱ってしまったりすると“できない=ダメ”というように失敗を恐れてチャレンジができない子になってしまう可能性があります。

前向きな感情(自己肯定感)までも育まれません。

「できる!」という自信、「できた!」という達成感をたくさん与えることによって自己肯定感や自尊心が育ちます。

できなかった結果ではなく、できるように努力している過程に目を向け、まずは励ます口ぐせをつけられるといいですね!

「ピグマリオン効果」…人に期待されるほど意欲がわいて成果を出すということ。

子どもも「あなたならできるわ」と声をかけられ続けると能力が伸び、「ダメな子ね」と言われ続けると能力が落ちるということが実験から明らかになっています。

子どもの成長において絶対的に必要なのは自己肯定感です。

あなたの言葉は、子どもにとって心の栄養であり、また自己肯定感の元となるもの。

つまり、子どもがどう育つかは、親の言葉がけ次第と言っても過言ではありません。

年令別 言いがちなNG言葉
【3歳】自立心が芽生える
何でも「自分でやる!」と言い出して、時間も手間もかかるように。
〈親が言いがちなNG言葉〉「早く!」「ママがやるから!」

【4歳】わがままが出始める
自意識を持ち始め、自分の欲求を通そうとして駄々をこねることも。
〈親が言いがちなNG言葉〉「ダメ!」「~しなさい!」

【5歳】思いやりの心が生まれる
人の気持ちを理解する能力が発達して、周りのことを考えられるように。
〈親が言いがちなNG言葉〉「他の子はできているのに…。」

【6歳】自身が育まれる
手があまりかからなくなり、子どもの個性もはっきりしてくる。
〈親が言いがちなNG言葉〉「まったく、あなたったら」

口ぐせになっている言葉が「おどし」になっていることも
「○○しないと□□してあげないよ。」や「○○しないなら□□するわよ。」などの何気に口にしている交換条件は、見方を変えれば「おどし」になってしまいます。

おどして育てると人の顔を見て育つ子になってしまいます。

そうならないように、「こうしてほしいこと」や「こうなってほしくないこと」はお母さまが言葉だけでなく、実際にやっている姿を見せ教えていくことが有効です。

例えば、遊んだオモチャを片づけない時に、「片づけないなら、オモチャ捨ててしまうわよ!」と言って片づけさせるよりも、「オモチャが散らかってるね、一緒にかたづけようね!」と実際にお母さんが片づけている姿を見せることが有効です。

口ぐせは「くせ」です。「くせ」は意識をすれば変えられます。

良い口ぐせスパイラル
良い言葉をかける

子どもは自分に自信がつく(自己肯定感が育つので、壁にぶち当たっても乗り越えられる自信がつく)

子どもは自立する、自分で考え、行動できるようになる。(新しいことにもどんどん挑戦する)

お母さまもラクになり、心に余裕が生まれ、笑顔になり、子どもを優しく見守れる。

お母さまお父さまからポジティブで愛情あふれる言葉のシャワーを浴びていると自然に自信がつき、困難を乗り越えるたくましさが育まれます。

好きなこと、夢中になれることを見つけ、自分で自分の人生を切り開いていけるようになります。

また、他人の立場に立って物事を行動できるので、良好な人間関係を築くこともできます。

悪い口ぐせスパイラル
悪い言葉をかける

子どもは自信を持てない(自分はダメな子だと思い、親が喜ぶ「いい子」になろうとして、親のいいなりになる。)

子どもが自立できない(人の目、特にお母さんの目を気にして、自分の判断で行動できない)

お母さまもイライラしてしまう。

人生の目標が「親に怒られないこと」になりがちです。

反発できないので、内向的な子は自己主張ができず、良好な人間関係が築けなかったり、外交的な子は反抗したり、キレやすかったりする場合もあります。

自信が持てず、自分で考えたり、目標を設定することもできないので、勉強や習い事も長続きしないことも多いです。

子どものしつけに悪影響の7つの口ぐせ
①「ママ怒るよ!」
ママの怒った顔に条件反射しているだけで、言うことを聞かない子に育ってしまう危険があります。

②「怒られるよ!」
バスの中で子どもが大騒ぎした際、つい「怒られるよ!」と言ってしまいますが、この言葉ではバスの運転手さんをさすのか、他の乗客をさすのかわからず、そんな幽霊のような存在を笠に着て注意をしても効き目がありません。

さらには他の人がいなければ大騒ぎしても良いと思ってしまうかもしれません。

さらに、子どもが他の人から叱られた場合、「ほ~ら、怒られた」など言ってしまうと、子どもも親を友達のような感覚を持ってしまい、親の威厳をなくしてしまいます。

③「危ないから下りなさい」
子どもがテーブルの上や、病院などの待合室にあるソファーの背に上った時「危ないから下りなさい」と叱っている人をよく見かけます。

普段、そういったものと同じ高さの滑り台やブランコで遊んでいる子どもにとって危ないという認識はありません。

ですから、「危ないから」と理由つけるのではピンとこないので、この場合はシンプルに「下りなさい」だけでいいでしょう。

もし、理由をつけるのであれば「テーブルは食事をする場所だから足を乗せてはいけません」「病院は具合の悪い人が来ているところだから静かに座っていなさい」と、そうしなくてはいけない理由を伝えましょう。

④「パパに言うよ」
現場にいない人に叱られるのも理不尽な話です。

しかも、時間が経過して、見てもいない人から叱られても子どもも納得がいかないものです。

「園の連絡帳に書くよ。」「先生に言うよ。」も同様です。

「現行犯主義」でその時その場でビシッと叱り、あとはさっぱり忘れましょう!

⑤「いい加減にしなさい」
公園などで遊んでいてなかなか帰ろうとしない子どもに「いつまで遊んでいるの!いい加減にしなさい!」と叱ることもありますよね。

お母さまにとっては「食事の準備など家事があるので帰りたい。」、子どもは「せっかく遊んでいるのに無理に中断させようとしている。」、どちらにとってもそれぞれに言い分があり、「困った存在」と思ってしまいます。

ただ、子どももご飯が準備されていなければ困りますから、「家で○○ちゃんのご飯を作るから帰ろう。」などの声かけにしてみてください。

⑥「ごめんなさいは?」
なんでも条件反射で謝らせていると「謝れば済む」という習慣がついてしまいます。自分がしてしまったことの結果に対して反省と行動をさせるだけで十分です。

「ごめんなさい」は本当にやってはいけないことをしてしまった時の反省の言葉として大事に使いましょう。

心のこもらない謝りの言葉をパブロフの犬のように言わせるのはやめましょうね。

⑦「ママ、もう知らない!」
この言葉は「○○しないとママは○○ちゃんのこと嫌いになるからね!」という脅しです。

子どもにとって突き放された気持ちになるので「ママに捨てられたら大変!」と従いますが、脅しを使っているだけで、子どものしつけにはなりません。

【良い口ぐせで子どもと会話しましょう!】

① 命令形より疑問形

「歯磨きしなさい!」だと、子どもからは「面倒くさい」や「今、○○してるから。」などの言葉が返ってきてしまいます。

そこを、「歯磨きしないと虫歯になっちゃうよ!虫歯になったら歯医者さんに行かないといけないね~。

じゃあ、どうすればいい?」と聞くと「歯磨きしたほうがいい」と返ってきますよね。

これは、お母さまに言われてイヤイヤするのではなく、自分の意志で選択した行動のためきちんと歯磨きするようになります。

② 集中力がアップする声かけ

子どもへの注意は「短く・わかりやすく」がベストです。
長いと集中力が途切れてしまい子どもへは届かないことも多いです。せっかく声をかけてるのにもったいないですよね。

そんな時に有効なのが「一度しか言わないよ!」という一言です。

その言葉を足して、短くわかりやすく話すと、子どもは集中して聞いてくれるようになります。

やる気のでる声かけ
「早くご飯を食べなさい!」「急いで着替えなさい!」など、時間に追われながら声をかけてしまうことも多いかと思います。

そんな時にかけてあげてほしい言葉がけは「〇時までに○○しようね!」です。

ただ「早く!早く!」と言うよりも、子どもにとってもわかりやすく、時間内に物事をこなすことを覚えていきます。

③ ポジティブな声かけ

お母さまが子どもになってほしい理想の姿、「頭がいい」「優しい」「かわいい」などの言葉を入れて「○○ちゃんは本当にいい子ね!」など毎日口ぐせのように言ってあげてください。

お母さまの口から発する言葉は、子どもの心に大きな影響を与えます。

天才LABOからのメッセージ

最初は言葉を知らない子ども。

親の口癖が子供に多大な影響を及ぼします。

まだ言葉をたくさん知らない小さい子には、親として良いイメージの言葉をたくさんかけてあげましょう。

生きていく上で、肯定的な言葉を使った方が楽しい人生が送られるだろうし、仮に辛いことが起こっても前向きな解決策を考えていける子になってほしいですね。

何よりたくさんのお友達もでき、人間関係を豊かにしていくことができますよね!

これは逆に、否定的な言葉を使っていると考え方も行動も前向きではなくなっていくということですね。

このように、親の口癖は、将来の子どもの行動・人生をも大きく変える力があるので注意が必要なのです。