絵本の読み聞かせQ&A

 絵本をなめたり、かじったり、破いたりばかりなので、しまってしまいました。

絵本は子どもの手の届く所に置いておかなければいけないのでしょうか?

 

 絵本は身近にあっていつでも自由に触れる環境にあることが重要です。

たとえ最初は、なめたりいじったり、さわったりと遊ぶだけでもいいのです。

まず絵本と触れ合うことから始まり、次第に絵本に愛着を持つようになっていきます。

そうして、お気に入りの絵本を何回も読んでもらったり、自分でページをめくって眺めたり。

すると、ことばを覚えるだけでなく、やがてことばも読めるようになっていくのです。

「良い絵本なら図書館にもあるから、借りればいいのでは?」というお母さんがいるのですが、図書館の本は、長くても2週間程度で返さなければなりません。

おまけに破いたり汚したりしてはいけないので、小さいお子さまには触れさせることもできませんね。

それではお気に入りを見つけ、好きなときに何度も繰り返し読むということができません。

ですから、お子さんの手に届くところに置いて、自由に触らせながら本好きのお子さまに育ててくださいね!

Q 読み聞かせを行うのは、何分くらいが望ましいのでしょうか?

 

A 特に決まった時間はありません。

毎日何分間、読み聞かせを行うと決めてしまうと、かえって「今日もしなくては」と、苦痛になってしまう可能性があります。

読み聞かせを豊かな時間にするためには、何よりもお母さまが苦痛に感じてはいけません。

読み手であるお母さまが楽しんでいないと意味がないのです。

1日何回何分間と堅苦しく考えず、気楽に取り組んでください。

それに、子供はたいてい「もう一回!」や「これを読んで!次はこれね!」などと言ってきますから、それにつきあっていると、「1日何分」なんて気にしていられないものです。

用事があるときは、少しで切り上げる時があっても構いません。

ごくわずかな時間でも読み聞かせを行うことで子どもとの時間を作り、自分自身も楽しもうという意識でいることが大切です。

Q .読み聞かせの途中に子どもが勝手にページをめくったり、違う絵本をせがんできたりします。

そういうときはどう対応すればよいでしょうか?

 

A これも特に堅苦しく考える必要はありません。

読み聞かせは、内容を追うことが第一目的の読書とは違います。

「初めから読んで最後まで読み切らなければいけない」というようなものではないのです。子どものペースに合わせて読んであげましょう。

違う絵本を持ってきた時も「まだ途中なのに」や「こんな本を持ってくるなんて」などと思わないようにしてください。

お話が終わっていなくても、それがどんな本でも、絵本を通して子どもと楽しい時間をすごしているということが大切です。

Q 一日の中で読み聞かせに適した時間帯はありますか?

 

A この時間帯ではなくてはダメというのはありません。

いつでもよいのです。

ただしお母さまは日中、忙しいことが多いので、読み聞かせをされるのは比較的ゆっくり過ごせる夜や寝る前の時間帯が多いようです。

もちろん、夜に読み聞かせをすると「子どもが興奮して寝付かなくなるのでは?」と心配されるお母さまもいらっしゃるでしょう。

そういう場合はある程度の時間を決めて切り上げるなど区切りをつけて下さい。

それでも興奮が収まらないような場合は、夜寝る前に読み聞かせを行うのをやめ、お昼ごはんを食べた後やお風呂に入る前など時間帯を変えてみるとよいかもしれません。

時間帯は、子どもの性格やその日1日の過ごし方、家族の生活スタイルにもよりますからこれも堅苦しく考えず、臨機応変にうまく調整していきましょう。

Q 読み聞かせの中で、子どもが文字に興味を示したとき どう対応すればよいでしょう?

 

A 文字に興味を示し始めたからといって読み聞かせをしながら「これが【あ】でこれが【い】」など無理に覚えさせる必要はありません。

読み聞かせ通して親子で一緒に本を開く時間を過ごしていれば、そのうち自然と覚えていくはずです。

文字を追いはじめると、絵からイメージを膨らませることができなくなるのでは、と心配されるお母さまもいますがそんなことはありません。

たとえあったとしても、文字を覚えるまでの一時的なものです。

読み聞かせで絵をみることもとても大切です。

その中で少しずつ文字を覚えていくなら、こんな素敵なことはありません。

Q 子どもがいつも車の図鑑を持ってきます。

これでも読み聞かせには効果があるのでしょうか?

 

A もちろん、図鑑でも読み聞かせは可能です。

小さな子どもの場合、絵本のストーリーが難しいこともありますから、図鑑の中に出てくる車の名前を読んでいくのもよいでしょう。

読み手であるお母さまが「この前、この車を見たね」「何を運ぶ車かな」と語りながら、自然にお話を作ってイメージできるようにしてあげれば、とても楽しい読み聞かせになるはずです。

読み手が楽しそうに読んであげれば、子どもの本に対する興味が強くなります。

その時の本の内容はあまり関係ありません。

そもそも、子どもの年齢が上がれば、好きな本もどんどん変わっていくものです。

今、子どもがもっとも好きな本、興味を持っている本を読んであげましょう。

天才laboからのメッセージ

読み聞かせしているとお母さまは子どもをよく観察するようになります。

すると、子どものちょっとした変化にすぐに気づけるようになり、自然と上手にタイミングよく子どもを誉めてあげられるようになります。

このとき子どもが感じる喜びは、誉められたうれしいということだけではなく、お母さまが「ちゃんと見ていてくれたんだ」と感じることができるからです。

そうすることで、安心感、信頼もそだっていき、心の安定した状態で過ごしていくことができます。

お母さまも「こんなことができるようになったんだ」とわかって、子どもの成長をたくさん感じることができるでしょう。

それだけでなく、「次はこんなことをしてあげたら、この子はもっと成長するかもしれない」など、前向きな気持ちも沸いてくるはずです。

それによって、さらに子どもを見るようになり、子どもとのコミュニケーションが深まり、絆も深くなっていくでしょう。

そして、お母さまだけでなく、お父さまに関してですが、主にお母さまが読み聞かせをしていたとします。

お母さまと子供が毎日楽しそうに読み聞かせをしていると、お父さまも参加するようになることが多いものです。

子育てに参加したくても、どこから参加してよいのかよくわからないというお父さまでも「読み聞かせなら自分でもできる」という人は多いのではないでしょうか。

「この本なら、僕のほうがうまい」と言わせたらしめたものです。お父さまならではの読み方で、どんどん読み聞かせしてもらいましょう。

読み聞かせすることにより、親子で一緒の時間を過ごし、全員がほっとしてくつろげる、安心感に満ちた家庭になります。

そんな家庭で育ったお子さまは豊かな人間性が育まれることでしょう。