赤ちゃんに論語は効果があるのか?

幼児期からの『論語』は、効果がある?~天才児LABOはこう考える~

 

2500年前の大昔から、「人間が生きる基本が書かれている」ということになっていて、中国のエリート層に読まれてきた「論語」。

日本では、江戸時代から学者を中心に広まっていった書物です。

幼児英才教育の一環として『論語の素読が効果的』と、紹介されていることがよくある「論語」ですが、何が書いてあるのかよくわからなくて(だって、基本が2500年前の漢文なので)大人でも書いてあることがわからない。

というのが現実ではないでしょうか?江戸時代にも『論語読みの論語知らず』という言葉が出回っていたように、この本を読んで内容を理解することは、昔から難しいとされてきて、実際に難しいわけです。

天才児LABOとしては「論語」に関しては『親も理解できない論語を幼児に素読したり、教えることは無理』という立場を取っています。

ご両親が何書いてあるかわからない本を、子供に毎日読み聞かせすることは、普通に考えて不可能だと思うからです。

では、論語を否定するのか?というと、そうではありません。

ご両親が、あの「論語」に何が書いてあるのか中身が理解できた上で、自分の子供に読み聞かせできればよいのです。

そうすれば、書かれていることは良いことなので、効果が出ます。

そこで、「論語」にはいったい何が書いてあるのか?子育て向けに必要な基本部分をご両親向けに紹介したいと思います。

幼児教育における「論語」のポイントは実は2点しかありません。

親と子の関係つまり「親孝行の定義」と自分で学ぶ事つまり「学習の意義

ズバリこの2点に集中して「論語」を理解すれば、子供のテキストとしては十分だと思います。

【 論語における親孝行の意味 】

「論語」には「親孝行しなさい」と書かれています。

しかし、通常の翻訳では「なぜ親孝行しないといけないのか?」と孔子が考えた部分まで踏み込んで書かれていません。

孔子は、生まれたばかりの赤ちゃんを、人間と他の動物と比べて考えました。

「動物は、産まれ落ちた瞬間に立ち上がり、自力で餌をとって生き抜くことができる。しかし、人間の赤ちゃんは親が付きっきりで食事を与えたり世話をしないと生き延びることがない。

親が付きっきりを最低3歳までは続けないと、赤ちゃんは必ず育たずに死んでしまうだろう。」と考えたのです。

だから、今、自分がいるのは、付きっきりで育ててくれた親の無償の愛の3年間があるのだから、人間の子が、親に孝行するのは当然ではないのか?と孔子は考えたのです。

「あの人は、親が亡くなってまだ3年も経っていないのに、親のやり方を変えた。人としてなっていない」と、親から受け継いだやり方を親が亡くなって3年以内に変えた子供に対して孔子が怒っている場面が「論語」にはたくさん出てきますが、この前提を理解していないと、なんで孔子が怒っているのか、まったくもって理解できないわけです。

つまり、孔子は「親は乳幼児の3年間、君のことを無償で育ててくれたのだから、君は親が亡くなったら3年間は親のことを思い続けて暮らすことが人の道だろう?(これを「喪に服す」と表現します)」と言っているわけです。

私たちも、自分たちの赤ちゃんを育てるとき、自分のお父さんお母さんもこんな感じで私を育ててくれたのかな?と感じると、孔子が「論語」で説いた精神に近づいたといえるのではないでしょうか?

【 「学習」こそが、「論語」 】

「論語」は『学んで時にこれを習う。またよろこばしからずや』ここから始まります。

『学んだ(知識を人から教えてもらったり本を読んで得た)ら、すぐに習って(自分でやってみてできるようになって)みた。これがうれしくないことがあるかね。』

うれしくないことはない=「否定」の「否定」。つまり、孔子は「ものすごくうれしい!!」と言っているのです。

この一節に、「論語」の思想のすべての基礎が込められている。といっても過言ではありません。

人間は外部から知識を取り入れても、その段階では自分自身のものになっていません。そればかりか、取り入れたものに自分自身を譲り渡す格好になって「振り回される」ことも多くあります。

この状態を「受け売り」と言います。

それが修練を重ねると、あるときふと自分のものになる瞬間が訪れる。

このとき、学ぶ者は学んだことに振り回されずに、知識が自分のものになります。この現象を「論語」では「習う」といいます。

こうなったとき、人は大きな喜びを感じる。

人間は、こういう生き物である。

この「学習」のよろこびこそ、人間が賢くなる源泉である。

と孔子は考えたわけです。

もうみなさんお分かりですね。

昔から子供に『「論語」を読め』と言われ続けている理由が・・・

「自主学習の大切さ」が「論語」の中心テーマだからなのです

意味が分かれば、「論語」は楽しい 

「論語」では、このような「学習」が作動している状態を「仁」と呼び、それができる人を「君子」と呼びます。

この前置きがわかっていれば「君子いわく~」の、あの「論語」独特の文の意味がハッキリと浮かび上がってきます。

そして、書いてあることは、単純明快に『知らないことを知ることは楽しい。』つまり、『みんな勉強しようよ!』と言っているのです。

皆さんも、論語に何が書いてあるのか文章の意味を理解した上で、声高らかに「論語」を自分の赤ちゃんに朗読してあげてみて下さい。

無意識のうちに自主勉強が好きな子供に育ちますよ。